エクセルにPDFを挿入・埋め込む方法|画像との違いと選び方
「エクセルにPDFを貼りたい」には、二通りの意味があります。PDFの中身の数値を表として使いたいのか、PDFという資料そのものをブックに添えたいのか。前者は変換、後者は挿入で、手順も結果もまったく違います。
まず、どちらをしたいのかを決める
| やりたいこと | 選ぶ方法 | 結果 |
|---|---|---|
| PDFの数値を集計・編集したい | 変換して取り込む | セルに入り、計算できる |
| 資料としてブックに添付したい | オブジェクトとして挿入 | アイコンから元のPDFを開ける |
| 見た目をそのまま載せたい | 画像として貼り付け | 見えるが、文字は選択・検索できない |
| ファイルは別に置いておきたい | ハイパーリンクを置く | ブックは軽いが、リンク切れが起きうる |
数値を使いたい場合は挿入では解決しません。挿入されたPDFの中の数値は、Excelから見ると1つの埋め込み物でしかなく、セルとして参照できないためです。その場合はPDFをエクセルに貼り付ける方法と変換ツールの使い分けをご覧ください。
方法1:オブジェクトとして挿入する
PDFファイルをブックの中に取り込み、ダブルクリックで開けるようにする方法です。
- 挿入したいセルの近くを選択します。
- 「挿入」タブ →「テキスト」→「オブジェクト」を選びます。
- 「ファイルから」タブで「参照」を押し、PDFを選びます。
- 「アイコンで表示」にチェックを入れると、1ページ目のプレビューではなくアイコンで表示されます。
- 「OK」を押すと、シート上にオブジェクトとして配置されます。
チェックを外した場合は、PDFの1ページ目だけがプレビューとして表示されます。2ページ目以降はダブルクリックで開かないと見えません。複数ページのPDFではアイコン表示のほうが誤解が少なくなります。
ブックのサイズが増えるオブジェクトとして挿入すると、PDFの中身がブックの中に丸ごと保存されます。数MBのPDFを何件も挿入するとブックが重くなり、共有やメール送付に支障が出ます。件数が多い場合は方法3のリンクを検討してください。
方法2:画像として貼り付ける
印刷物の見た目をそのまま資料に載せたい場合はこちらです。まずPDFを画像にしてから貼ります。
- PDFを開き、必要なページをPNGまたはJPEGとして書き出します(画面のスクリーンショットでも構いませんが、解像度が落ちます)。
- Excelで「挿入」→「画像」→「このデバイス」から、その画像を選びます。
- ハンドルをドラッグしてサイズを調整します。縦横比は固定したまま変えてください。
画像なので、文字の検索も、値の参照もできません。金額を扱う資料では、画像を証跡として残しつつ、数値は別途セルに入れておくのが安全です。
方法3:ハイパーリンクだけを置く
ファイル本体は共有フォルダに置き、ブックにはリンクだけを持たせる方法です。
- セルを選び、右クリック →「リンク」を選びます。
- 「このドキュメント内」ではなく「既存のファイル、Webページ」を選びます。
- PDFを選び、表示文字列を分かりやすい名前にします。
ブックが軽く保てる代わりに、ファイルを移動・改名するとリンクが切れます。他人に渡すブックでは、相手がそのパスにアクセスできるかを確認してください。社内の共有フォルダを指すリンクは、社外に出た時点で機能しません。
よくある失敗
- 挿入したPDFが印刷されない。オブジェクトを右クリック →「オブジェクトの書式設定」→「プロパティ」で「オブジェクトを印刷する」にチェックが入っているか確認します。アイコン表示の場合、印刷されるのはアイコンだけです。
- 行や列を挿入するとずれる。同じ書式設定の画面で、配置を「セルに合わせて移動するがサイズ変更はしない」などに変更します。
- ダブルクリックしても開かない。PDFを開くアプリが関連付けられていない環境では開けません。渡す相手の環境が分からない場合は、画像として貼るかリンクにしたほうが確実です。
- Mac版・Web版で「オブジェクト」が見当たらない。この挿入方法はWindows版Excelの機能です。Mac版やWeb版では、画像として貼るかリンクを使ってください。
逆に、エクセルの表をPDFに載せたいとき
資料の向きが逆の場合は、Excel側からPDFとして書き出します。手順と、1ページに収まらないときの直し方はエクセルをPDFに変換する方法|Windows・Mac・スマホ別の手順にまとめています。
このページの内容は2026年8月6日時点のものです。