PDFをエクセルに変換する方法6つを比較|無料でできるやり方はどれ?
PDFをエクセルに変換する方法は大きく6つあります。どれが最適かは、PDFの作りと、扱う書類の機密性で決まります。まず結論の比較表を置き、そのあと各方法の手順と落とし穴を説明します。
6つの方法を先に比較する
| 方法 | 費用 | 精度 | ファイルの送信 | 向いている場面 |
|---|---|---|---|---|
| Excelの「データの取得」 | 無料(Excelが必要) | 罫線のある表なら高い | なし | Windows版Excelがある |
| Word経由 | 無料(Wordが必要) | 中 | なし | Excelの標準機能が使えない |
| メモ帳・テキスト経由 | 無料 | 低い(表は崩れる) | なし | 文字だけ取れればよい |
| Adobe Acrobat | 無料版は制限あり/有料 | 高い | Web版はあり | 頻度が高く予算がある |
| オンライン変換ツール | 多くは無料 | ツールによる | 要確認 | 手軽に済ませたい |
| 入力代行への外注 | 有料 | 最も高い | あり(委託先へ) | 大量・高精度が必要 |
方法1:Excelの「データの取得」を使う(まず試す価値あり)
Windows版のExcel 2016以降(Microsoft 365を含む)には、PDFを直接読み込む機能があります。追加のソフトも、ファイルの送信も不要です。
- 「データ」タブ →「データの取得」→「ファイルから」→「PDFから」を選びます。
- PDFを選ぶと、検出された表の一覧が表示されます。
- 取り込みたい表を選んで「読み込み」を押します。
罫線がはっきりした表では、この機能はかなり正確です。一方、Mac版とWeb版のExcelでは使えません。また罫線のない表では検出に失敗することがあり、ページをまたぐ表はページごとに別々の表として扱われます。
バージョンごとの違いはWindowsでの変換手順で詳しく整理しています。
方法2:Wordで開いてから貼り付ける
WordはPDFを開くときにレイアウトを解釈し、編集可能な文書へ変換します。この過程で表が表として復元されることがあります。
- Wordを起動し、「ファイル」→「開く」でPDFを選びます。
- 変換の確認が出るので「OK」を押します。
- 表の部分を選択してコピーし、Excelに貼り付けます。
Excelの「データの取得」が使えない環境での次善策です。ただしページ数が多いと変換に時間がかかり、複雑なレイアウトは崩れます。
方法3:テキストとして取り出す
PDFの文字を選択してコピーし、メモ帳などに貼り付けてからExcelへ持っていく方法です。表の形はほぼ失われるため、「データ」→「区切り位置」で列に分け直す作業が前提になります。
品名に空白が含まれる行は誤って分割されるため、行数が多い表では現実的ではありません。数行だけ拾いたいときの手段と考えてください。
方法4:Adobe Acrobatを使う
PDFを作っている本家の製品だけあって、変換精度は高い部類です。有料版(Acrobat Pro)ではスキャンPDFのテキスト認識(OCR)も使えます。
無料で使えるWeb版もありますが、変換できる回数に制限があり、OCRは含まれません。また、Web版はファイルをAdobeのサーバーへ送信します。社内規程で外部送信が禁じられている場合は使えません。
方法5:オンラインの変換ツールを使う
インストール不要で手軽ですが、品質と安全性の幅が大きいのがこの方法です。特に確認したいのは次の点です。
- ファイルがサーバーに送信されるのか、ブラウザ内で処理されるのか
- 送信される場合、保存期間と削除の仕組みが書かれているか
- 出力に透かし(ウォーターマーク)が入らないか
- 無料の範囲に回数・ページ数の制限がないか
判断の詳細は無料サイトは安全かにまとめました。なお当サイトのツールは、ファイルを送信せずブラウザ内だけで処理します。
方法6:入力代行に外注する
大量の紙の伝票や、手書きが混ざる書類では、人の手で入力するほうが結果的に速く正確なことがあります。費用はかかりますが、精度が求められる決算資料などでは選択肢になります。
ただし、外注も委託先にファイルを渡すことになります。機密の扱いについては契約で確認してください。
「ソフトを使わずに」変換したい場合
インストールを避けたい場合、実質的な選択肢は次の3つです。
- すでに入っているExcel・Wordの標準機能を使う(方法1・2)
- ブラウザだけで動く変換ツールを使う
- PDFの作成元に、エクセル形式でもらえないか依頼する
3つ目は見落とされがちですが、最も確実で、精度も100%です。取引先や社内の別部署が作ったPDFなら、まず聞いてみる価値があります。
結局どれを選ぶか
| 状況 | おすすめ |
|---|---|
| Windows版Excelがあり、罫線のある表 | 方法1(データの取得) |
| Mac・スマホ、または罫線のない表 | ブラウザ内で処理する変換ツール |
| 機密書類で、外部送信が禁止されている | 方法1、またはブラウザ内処理のツール |
| スキャンした画像PDF | OCRが必要(対処法) |
| 数行だけ必要 | 手入力が最速のこともあります |
どの方法を使っても、変換後に合計値が元のPDFと一致するかは必ず確認してください。PDFからの表の復元は推測を含むため、ずれは必ず起こりうるものとして扱うのが安全です。
このページの内容は2026年8月3日時点のものです。